1/05/2011

ソーシャルアドレス帳

Posterousに投稿したけど、こっちにまとめとく。自分メモ。

ソーシャルアドレス帳っていうのは、僕の造語(だと思う)なんだけど、ユーザ主導で構築された、世界でひとつの大きなアドレス帳のこと。 

これまでのアドレス帳は、その所有者がメモってたり、あるいはタウンページみたいな電話帳だったわけです。最近では携帯電話の中に収まってたりしますが。でもこんなことしちゃうと、携帯電話買い換えたり、引っ越したり、メールアドレス変えたり、これまた最近だとTwitterやSNSのアカウント名変えたりすると、アドレス帳の情報は明示的に書き換えるまでずっと古いままになってしまうのです。そのため、そういうアドレス帳に記載されている情報に変更があった人が、それを教えたであろう人にお知らせするわけです。ぶっちゃけ、めんどくさい。 

もうひとつ云えば、一度手から離れた情報は、回収できないのです。アドレス帳に載せる情報なんてのは思いっきり個人情報なのに、セキュリティ管理のレベルがまちまちなお友達やご知人たちにそれを渡すのはどうかと思うし、一旦教えてしまったけど、後になって失敗したなぁとか思うこともあるかもしれないでしょう(笑)。 

そこで、ソーシャルアドレス帳です。じゃーん。自分の情報は自分でアップデートして、その情報にアクセスできる人を「設定」すればいい。もちろん、変更した情報は通知したりされたりする必要なんてなく、WebブラウザからとアプリからRESTなAPI経由で突っつけるようにしといて、常に最新の情報が取れるようにしとけばいい。SNSなどのプロフィールも、ここから取ってくればいい。利用者はいちいち複数のサイトのプロフィールを書き換える必要はない。各サイトで記載する情報を変えたい場合は、サイトに応じて出す情報を管理(設定)できるようにしておけばいい。 

そしてさらに、認証基盤としても動作させられるようにしたい。せっかくアイデンティティ情報を握ってるんだから、認証もここでやりたい。まずは普及してるOpen IDから対応させる。将来的には、是非、「事実上の」国民IDとして活用してもらいたいね。小国は国民IDとして採用するところも出てくるかもしれない。 

チャレンジなところは、普及の方法でしょう。現在広く使われている「サイロ」なやり方が競争相手。紙のやつに対してはPCからWebで見てもらうか、あるいは電子書籍版を出せばあとは時間が解決してくれそうだし、iPhoneやAndroidはアプリを作ってうまいこと電話やSNSアプリなどと連携させられれば素敵なんだけど、問題は旧式の携帯電話に入ってるやつでしょう。ネイティブの電話帳アプリしか使えないのも多い。ここは最後に手をつけるという作戦にするなら、もうちょっとスマートフォンが普及して「これいいじゃん」って言ってもらえる時代に出せるように、世の中に出すタイミングを図ることだな。 

僕の読みだと、そろそろ顔出しを初めてもいい頃合い。でなければ、僕が作ろうかな。だって、僕が一番使いたいもん。

マネタイズの話が抜けてたね。利用者は無料が当然でしょう。お金は、まずSNSなどのソーシャル系サービス運営会社からいただきます。彼らにとっては、ユーザを獲得する手段になるはず。

次に、企業向けサービスをやって、そこからもいただきます。ひとつは社員向け。企業からみたら、社員の情報を管理したいと思うはず。そういう企業向けの専用ポータルや専用グループの作成や、LDAPで管理されるような部署や役職の管理、パスワードポリシなんかの機能があれば、たぶん欲しいんじゃないかと思う。

ふたつめは、企業の顧客向け。例えばB2CのEコマースなんかだと、顧客の個人情報を管理するのは、はっきりいってリスク以外の何者でもない。なんだかんだいっても個人情報漏洩は嫌でしょう(笑)。そうは言っても、顧客の個人情報がなければ、商品を送れないし、連絡もできない。だから、ソーシャルアドレス帳から引っ張ってくれば、自社で管理する必要がなくなるというわけです。これもたぶん売れる。

各SNSや企業に個人情報を提供するか否かは、ソーシャルアドレス帳の利用者各々が管理(設定)すればいい。そしてもちろん、Default Deny(設定されていなければ提供しない)が、ネットワーク屋さんのルールですね。

そういえば去年の暮、Haas Schoolの先生に同じ話をしたら、同じようなことを考えている人がいると言ってたな。コンタクトするかどうかは迷うな。敵かな?味方かな?(エキセントリック少年ボウイ)

1/03/2011

iPhone持って走る人に。 SPIbelt

iPhoneにGPSのランニングアプリ入れて走るのはいいんだけど、手にiPhone握ったまま走るのがわりと邪魔に思えてきて、汗かいたらスッポ抜けるかもー、ちょっと嫌かもー、と思って物色してたらいいの見つけたんだな、これが。
その名も、「SPIbelt(スパイベルト)」。当初は旅行するときにパスポートをパンツの裏側に隠し持つために作られたらしいんだけど、ランナーとは、これまたうまい市場を見つけたもんだ。テキサスの会社だったのでてっきり米国だけしか売ってないかと思いきや、日本のAmazonでも売っててちょっと残念。Made in USAです。



見た目はえらいコンパクトなんだけど、結構伸びるから、iPhoneや二つ折り財布ぐらいなら余裕で入る。体にぴったりする感じで、走ってもあんまり揺れたりしないのがイイ!
僕はiPhoneとおうちの鍵を入れてます。鍵と一緒に入れるとビミョーに擦れて傷が付いたら凹むので、iPhoneをケースで保護するのをお忘れなく。

ちなみに、走り終わったら、内容物はほんのりしっとり仕上がりです。