12/01/2010

カリフォルニアで車を売るときの手続き

カリフォルニアで車を売るときの手続きをまとめておく。

●譲渡することが決まったら
[売り手]
1) DMVのWebサイトからBill of Sale (REG 135) をダウンロードして印刷しておく。
http://dmv.ca.gov/forms/reg/reg135.pdf
もしインターネットが使えない場合は、DMVに取りに行く。 

2) California Certificate of Title (カリフォルニア州の車両登録証、通称 "Pink Slip")を紛失してしまった場合は、Application for Duplicate Title (REG 227)もダウンロードして印刷しておく。
http://dmv.ca.gov/forms/reg/reg227.pdf
もしインターネットが使えない場合は、DMVに取りに行く。

3) 譲渡する日から遡って90日以内に、近くの認定店でSmog CheckをしてSmog Certificateをもらっておく。費用はお店(と気分)によって異なるが、だいたい$65ぐらい。 

[買い手]
譲渡される日からの自動車保険に加入しておく。 たいてい、車種、年式、VINなどが必要なので、売り手に確認する。

●譲渡当日
[売り手]
1) California Certificate of Title と Bill of Sale (REG 135)の必要項目を埋めて、サインする。Bill of Sale (REG 135)は2枚つづりになっていて、2箇所に同じサインをする。

California Certificate of Titleを紛失してしまった場合は、Application for Duplicate of Titleの必要項目を埋めて、サインする。

2) California Certificate of Titleの上の部分のNotice of Transfer and Release of Liabilityを切り離して、Bill of Sale (REG 135)と一緒に買い手に渡す。
Bill of Sale (REG 135)は買い手のサインをもらったら、2枚つづりの片方を切り離して、1枚を自分で保管する。

3) Odometerの数字はメモっておく。

4) Smog Certificateを渡す。

[買い手]
1) 売り手から指定された方法でお金を渡す。 信頼のおける友人ならPersonal Checkでよいかもしれないが、通常は売り手宛のMoney OrderやBank Checkを作って持っていく。

Money Orderはスーパーなどで、Bank Checkは取引口座のある銀行で作る。

2) 売り手から受け取ったCalifornia Certificate of Title と Bill of Sale (REG 135)の必要項目を埋めて、サインする。

Bill of Sale (REG 135)は2箇所に同じサインをして切り離し、片方を売り手に渡す。

●譲渡後
[売り手]
5日以内に、DMVのWebサイトから譲渡及び免責通知 (Notice of Transfer and Release of Liability)を行う。
http://dmv.ca.gov/online/nrl/welcome.htm
このとき、Odometerの数字が必要になる。

もしインターネットが使えない場合は、California Certificate of Titleから切り離したNotice of Transfer and Release of Liabilityに必要事項を記入して、5日以内にDMVに届くように郵送する。

[買い手]
10日以内にDMVに行って、Vehicle Registrationの手続きをする。 必要なものは、ID、California Certificate of Title、Smog Certificate、保険加入証、Transfer Fee、Tax。
Transfer Feeは$15、Taxは登録する郡 (County) によって決められていて、だいたい購入価格の15%ぐらい。

●参考
DMV - How to change vehicle ownership
http://dmv.ca.gov/pubs/brochures/fast_facts/ffvr32.htm


11/28/2010

日本人が英語に対して苦手意識を持つ理由

たまには趣向を変えて。

日本人が英語に対して苦手意識を持つ理由は何かを考えてみる。僕は、中学校、高校での英語の授業そのものが、あるいは日本の大学受験のしくみが、英語に対する苦手意識を植え付けることになっているのではないか、と思っている。


学生時代の話だが、僕はベルギーで学会発表することになって、たまたま2週間違いでドイツで学会発表することになった友人と、パリで合流して遊ぶことにした。ただ学生だったので、ほとんど無銭旅行。ホテルも予約しないで行ったもんだから、朝起きて最初にすることは、その日の宿を探すことだったりした。二人とも大学での第二外国語はドイツ語だったから、フランス語は全くの素人。今から考えると、ただの無計画だし、若かったなぁと思う。でも、地球の歩き方の後ろのほうに載っている「あいさつ」と「数字の読み方」だけを覚えて、ちゃんと1週間快適に過ごせた。あとはいろんな人に言葉を教えてもらった。パリ旅行の最後には、定食屋のおばちゃんとカタコトの世間話ができるようになったし、その後訪れたベルギーのパン屋の初対面のおばちゃんとも世間話できていた。知っている言葉だけでなんとか伝えたいという気持ちさえあれば、わりと会話できるもんだ。フランス語ならできて英語だとできない、なんてことはないと思う。

ところがその後が問題。学会で出会った人たちに挨拶するのがカタコト未満になってしまったのだ。そう、学会ではみんな英語、フランス語ではない。しかも学会発表では、用意していたカンペをほとんど読むような状態。質疑応答なんか、当たらずとも遠からずな回答をして、何を答えたのかよく覚えていない。今でも、その時に感じた不思議な感覚は忘れない。生まれて初めて使うフランス語は陽気にしゃべれるのに、何年も勉強してきた英語は口から出てこないのだ。英語をしゃべると間違えるんじゃないか、間違った英語をしゃべることはとても恥ずかしいことだ、なんていう、そういう潜在意識が邪魔していたんだと思う。


中学校、高校の英語の授業では、必ず試験をする。中学校なら高校受験、高校なら大学受験が控えている。入学試験にはほとんどの場合に英語の試験が含まれているので、入学試験に合格するために、その他大勢の日本の若者たちと英語の試験の点数で戦うことになる。

その試験。みんなが100点採れるんなら特に大きな問題にはならないが、現実はそんなことはなくて、100点採れるのは5%ぐらいで、例えば平均は70点ぐらいで、もしかしたら限りなく0点に近いような奴もいる。そしてここで最も恐ろしいことは、平均点よりも下の点を取った50%の前途明るき若人たちに、「俺って英語できねー」という意識を、英語の試験をする度に、繰り返し繰り返し、精神の奥底に植え付けていくことになる。50%って、半分よ。将来の日本国民の半分は、英語に対する苦手意識を植え付けられて育っていくのだ。

高校までに習う英単語で、ほとんどの英会話はできるようになると言われている。ロングマン英英辞典では、平易な英単語2,000語だけで全ての収録語が説明されていることをご存じだろうか?つまり、この2,000語を覚えてさえいれば、表現の不自由はあるかもしれないが、英語で表現可能な全てのことを表現できることになる。一方、例えば中学校、高校の教科書に出てくる単語数を見てみると、中学校までで1,000〜1,200語、高校までで2,000語ぐらいらしい。実際、大学入試対策のための単語本は基礎的なものであれば1,800語あたりのものが多い。これらの積集合が一致しているとは言わないが、だいたい、高校までの英語の教科書に出てくる単語だけで英語をしゃべれるようになるはずだ。あとはその並べ方だけ。並べ方となると、文法も大切なんだけど、もっと大切なのは、慣れなんだと思う。知ってる単語を並べて、試してみて、通じなかったら別の順番を試す。ジェスチャーを交えてのトライ&ラン。英語でも、これでいつか意思疎通を図ることができるようになる。

そこで提言ひとつめ。中学校、高校で英語を教えるのを止めませんか?
ふたつめ。教えるのはアリにするとして、試験を止めませんか?
みっつめ。試験もするなら、みんな100点とれるようにしてもらえないですか?

9/29/2010

クラウド事業者と名乗るための最低条件?

2010年9月27日の日経産業新聞3面に、日経BPの北川氏による「クラウド市場、過大評価?」という記事の中で、「クラウドの最低条件である仮想化とプロビジョニングがそろってからクラウド企業を名乗るべきだ」という内容の記述があった。おそらくパブリッククラウドのIaaSまたはPaaS事業者を対象にしたものと思われるが、果たして本当だろうか?

僕の個人的な意見を述べさせて頂くとすると、半分賛成、半分反対だ。例えば、クラウドという言葉を作ったGoogleは、仮想化技術を使っていない。冒頭の文言に従えば、Googleはクラウド企業を名乗るべきではない、というおかしなことになってしまう。

[参考資料] Channel Register "Google abstains from blades, VMware and the rest of the hype"
http://www.channelregister.co.uk/2007/06/25/google_barroso_datacenter/

一方で、日本のIT業界はクラウドというキーワードを非常に広義な意味でとらえ、商売のための言葉、いわゆる「バズワード」にしてしまった感も否めない。未だに「インターネットを介してサービスを提供していればクラウド」などと真面目に語られると、こちらが赤面してしまう。したがって、何でもかんでもクラウドと呼んで欲しくない気持ちもよくわかる。

そこで本稿では、まず米国で一般的なNIST (National Institute of Standards and Technology) によるクラウドの定義を紹介し、次に日本および米国におけるクラウド事業者、特にプラットフォームを提供するサービス事業者について、「クラウドを名乗る条件」という視点から調査、比較した結果をまとめる。

クラウドの定義
まずクラウドの定義についてまとめておく。米国は、NISTの定義が業界標準になったと言ってよいだろう。NISTの定義は、5つの本質的な特徴、3つのサービスモデル、4つのデプロイメントモデルで構成されている。以下にその日本語訳を掲載する。日本語訳はAgile Cat氏のブログを抜粋し、一部を改変して掲載している。

[参考資料] Agile Cat氏ブログ 「とても重要なNISTのクラウド定義:対訳」
本稿もこのNISTによるクラウドの定義に則って記載するが、ここで注意していただきたいのは、NISTの定義では仮想化をクラウドの必要条件にしておらず、あくまで例として記載している点だ。

●5つの本質的な特徴
1)オンデマンド・セルフサービス
それぞれのサービスプロバイダーとの人的な対話に依存することなく、消費者は必要に応じて自動的かつ一方的に、サーバやネットワーク、ストレージの利用時間といった、コンピューティングの能力をプロビジョニングする。

2)広帯域のネットワークアクセス
このコンピューティング能力は、ネットワーク上で利用でき、また、標準的なメカニズムを介してアクセスできる。それにより、各種のシン/シック クライアントプラットフォーム(モバイルフォン/ラップトップ/ PDA)からの利用が促進される。

3)リソース・プール
プロバイダーがコンピューティングリソースは共有され、マルチテナントモデルを利用する多数の消費者に提供される。そこでは、消費者からの需要にしたがって動的に割当/解消される、物理的あるいは仮想的なリソースを用いられる。一般的に、そこで供給されるリソースの正確な位置を、顧客が制御/知覚することはない。そのため、ロケーションから独立した感覚があるが、より高い抽象レベル(国/州/DC)においてロケーションは特定されるかもしれない。こうしたリソースの例としては、ストレージ/プロセッサ/メモリ/ネットワーク帯域幅/仮想マシンなどが含まれる。

4)迅速な伸縮性
コンピューティング能力のプロビジョニングは、迅速で伸縮性のあるものになる。そして、いくつかのケースでは自動的に、スケールアウトの際に拡大し、また、スケールインの際に縮小する。消費者にとって、このプロビジョニン能力は無限に追加できるものになり、また、従量制で購入できるものとなる。

5)(適切に)測定されたサービス
サービスの種類(ストレージ/プロセッサーバンド幅/アクティブユーザカウント)に適した抽象レベルにおける測定機能を高めることで、クラウドシステムは自動的にリソース利用を制御し、最適化する。こうしたリソースの使用量については、利用されたサービスのプロバイダーと消費者から、透過的にモニター/コントロール/レポートされる。

●3つのサービスモデル
1)SaaS
このコンピューティングの能力は、クラウドインフラストラクチャ上で実行されるプロバイダーのアプリケーションを用いて、消費者に提供される。 そのアプリケーションは、 Web ブラウザ(Web メールなど)といったシンクライアントインターフェイスを介して、各種のクライアントデバイスからアクセスできる。消費者はネットワーク、サーバ、オペレーティングシステム、ストレージや、個別のアプリケーション機能さえも含めて、基礎となるクラウドインフラストラクチャの管理/制御は行わないが、個々のユーザに特定されるアプリケーションコンフィグレーションは例外となる。

2)PaaS
プロバイダーがサポートするプログラム言語とツールで作成したクラウドインフラストラクチャに、消費者が作成もしくは取得したアプリケーションをデプロイすることが、消費者に提供される機能となる。消費者はネットワーク、サーバ、オペレーティングシステム、ストレージなどの、基礎となるクラウドインフラストラクチャの管理/制御は行わないが、デプロイされたアプリケーションを制御し、また、そのホスティング環境をコンフィグレーションすることがある。

3)IaaS
オペレーティングシステムやアプリケーションを含む任意のソフトウェアを、消費者がデプロイ/実行することができる場所で、プロセッサ/ストレージ/ネットワーク/重要なコンピューティングリソースなどをプロビジョニングするための機能が、消費者に対して提供される。消費者は、基礎となるクラウドインフラストラクチャの管理/制御は行わないが、オペレーティングシステム/ストレージ/デプロイされたアプリケーションを制御し、また、選択された(ホスト、ファイアウォールなどの)ネットワークコンポーネントを限定的に制御する。

●4つのデプロイメントモデル
1)プライベートクラウド
このクラウドインフラストラクチャは、特定の組織のために単独で運用される。そして、当該組織あるいはサードパーティーにより管理され、オンプレミスあるいはオフプレミスで運用されるだろう。

2)コミュニティクラウド
このクラウドインフラストラクチャは、いくつかの組織により共有され、また、関心事(ミッション/セキュリティ要件/ポリシー/コンプライアンス)を共有する特定のコミュニティをサポートする。そして、当該組織あるいはサードパーティーにより管理され、オンプレミスあるいはオフプレミスで運用されるだろう。

3)パブリッククラウド
このクラウドインフラストラクチャは、不特定多数の人々や大規模な業界団体などに提供され、対象となるクラウドサービスを販売する組織により所有される。

4)ハイブリッドクラウド
このクラウドインフラストラクチャは、複数のクラウド定義(private/community/public)から、2 つ以上を組み合わせたものとなる。それぞれに固有の実体は保持するが、標準あるいや個別のテクノロジーによりバインドされ、データとアプリケーションのポータビリティ(クラウド間でのロードバランシングのためのクラウドバーストなど)を実現する。

※注:クラウドソフトウェアとは、ステートレス/疎結合/モジュール性/セマンティックインターオペラビリティを重視するサービス指向であることで、そのクラウドパラダイムの先進性を活用するものである。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*―

さて、クラウドを定義したところで、本題の「クラウドを名乗る条件」を視点に調査した結果をまとめる。プラットフォーム、すなわちサービス提供モデルの中のIaaSおよびPaaSの事業者についてそれぞれ分けて比較する。よくこれら2つのサービス提供モデルも混同されて「クラウド」と括られることも多いが、抽象化される対象が異なるため、中身は全く別物だ。

IaaS事業者
1)日本国内
日本国内の大手SIerのクラウドを見てみよう。まず、調べていて思うのは、どれも本当に売ってくれるのか、本当に動いているのかがわからない。「資料請求」や「お問い合わせ」のリンクしか見あたらない。なぜ「仮想マシンを作成する」ボタンがないのか?答えは、下表をご覧頂ければ一目瞭然。北川氏の指摘する、自動プロビジョニングの機能がないからだ。NISTの定義に照らし合わせても、オンデマンド・セルフサービス、迅速な伸縮性、測定されたサービスなどのクラウドの本質的な特徴を備えていないことがわかる。このタイプのIaaSは、発注してから利用できるようになるまで、少なくとも数日を要する。そして迅速な伸縮性を備えておらず、到底、クラウドと呼ぶことはできない。なお10月より提供開始を予定している富士通のオンデマンド仮想システムサービスは、本当のクラウドのようである。日立製作所は、IaaSを提供していない。

事業者
日立情報
NTTデータ
富士通
NEC
日本IBM
サービス名称
Business Stage ROD
BizXaaS インフラサービス
オンデマンド仮想システムサービス*1
RIACUBE
マネージドクラウドコンピューティングサービス
北川氏
仮想化
○ VMware
○ VMware
○ VMware
○ MCCS
自動プロビジョニング
×
×
×
×
NIST
オンデマンド・セルフサービス
×
×
×
×
広帯域のネットワークアクセス
×
リソース・プール
迅速な伸縮性
×
×
×
測定されたサービス
×
×
×

*1: 2010年10月提供開始予定。

一方、レンタルサーバ事業者やホスティング事業者などは、古くからパーティショニング技術を活用して仮想専用サーバ(Virtual Private Server; VPS)を提供してきた。その延長線上で提供されるIaaSサービスもあり、サーバやストレージの大きさによって複数のメニューを数個用意しておいて、ユーザに選ばせる。これらは残念ながら月額課金のものばかりで、即日利用、即日破棄などはできそうにない。例えば、さくらインターネット「VPS」、IDC Frontier「NOAHプラットフォームサービス」、IIJ「GIO コンポーネントサービス」、伊藤忠テクノソリューションズ「TechnoCUVIC」などがある。

そんな中でも、ニフティが提供する「ニフティクラウド」は、正真正銘のIaaS、パブリッククラウドサービスだ。時間単位の課金に対応し、ニフティ法人IDさえ持っていれば、即時利用可能だ。

KDDIの「クラウドサーバサービス」は、IaaSとPaaSの中間に分類できるサービスだ。よく利用されるサーバ(Web 3層、LAMPスタック、その他のミドルウェアやロードバランサなど)が仮想アプライアンスとして既に用意されており、ユーザは専用の管理アプリケーションを使ってドラッグ&ドロップでシステム構成を自由に変更できる。月額課金ではあるが、自動プロビジョニング機能を備え、オンデマンド・セルフサービスを実現している。

[参考資料]
・日立情報システムズ Business Stage ROD
http://www.server-outsourcing.jp/os/services/resource/

・NTTデータ BizXaaS インフラサービス
http://www.ps.nttdcloud.jp/service/platform/infra.html

・富士通 オンデマンド仮想システムサービス
http://www.nec.co.jp/press/ja/0805/2601.html

・日本IBM マネージド・クラウド・コンピューティング・サービス
http://vps.sakura.ad.jp/

・IDC Frontier NOAHプラットフォームサービス
http://www.idcf.jp/services/hosting/noah_p/platform.html

・IIJ GIOコンポーネントサービス
http://www.iij.ad.jp/GIO/service/component/

・伊藤忠テクノソリューションズ TechnoCUVIC
http://www.ctc-g.co.jp/solutions/dc/Solution/cloud_02.html

・ニフティ ニフティクラウド
http://cloud.nifty.com/

・KDDI クラウドサーバサービス
http://www.kddi.com/business/cloud/

2)米国
次に、米国のIaaS事業者を見てみよう。ここに紹介したIaaS事業者はすべて、自動プロビジョニング機能を備えており、NISTの定義に照らしてもクラウドと呼べるサービスを提供している。

事業者
Amazon Web Service
Rackspace
Terremark
SAVVIS
AT&T
IBM
サービス名称
EC2/S3
Rackspace Cloud
vCloud Express
Symphony VPDC
Cloud Services
Cloud *2
北川氏
仮想化
○ Xen, RHEV
○ VMware
○ VMware
○ VMware, RHEV
○ VMware
○ RHEV
自動プロビジョニング
NIST
オンデマンド・セルフサービス
広帯域のネットワークアクセス
リソース・プール
迅速な伸縮性
測定されたサービス

*2: 提供開始日未定。

[参考資料]
・Amazon Web Service EC2/S3
http://aws.amazon.com/jp/s3/

・Rackspace Rackspace Cloud
http://www.rackspacecloud.com/

・Terremark vCloud Express
http://www.savvisknowscloud.com/

・AT&T Cloud Services
http://www.redhat.com/solutions/cloud/partners/

PaaS事業者
さて、PaaSにおいては、プラットフォーム以下が抽象化されるため、明確に「仮想化」や「自動プロビジョニング」の機能を備えていると謳われていないことが多い。そのため、PaaS事業者の比較においては、「仮想化や自動プロビジョニングの機能を備えていれば当然実現できるであろう尺度」を用いる。それは、ユーザがそのサービスを使うことを決定してから、実際に利用開始できるようになるまでの時間である。

1)日本国内
日本国内でPaaSを提供していると見受けられるのは、富士通、日立製作所の2社だけである。NECはPaaSを提供していない。そして、利用開始までの時間に注目いただきたい。各社とも「ご相談」になっている。
事業者
富士通
日立
サービス名称
SaaSアプリケーションプラットフォームサービス
Harmonious Cloud PaaS
利用開始までの時間
ご相談
ご相談


[参考資料]
・富士通 SaaSアプリケーションプラットフォームサービス
http://fenics.fujitsu.com/outsourcingservice/saas/appli-plat/

・日立製作所 Harmonious Cloud PaaS
http://www.hitachi.co.jp/products/it/harmonious/cloud/solution/paas.html

2)米国
米国でもPaaSを提供している事業者は限られている。高い技術力と優秀なソフトウェアエンジニアを多数抱える企業ばかりである。利用開始までの時間をご覧いただきたい。どこかの事業者で「ご相談」している間に、アプリケーションのデプロイが完了してしまう。一方、最もエンタープライズに普及しているアプリケーションプラットフォーム「JBoss」を抱えるRed Hatは、Microsoftのように自社でPaaSを提供する気配はない。おそらくIaaSを提供するデータセンタ事業者とパートナーを組んで対抗する構えだが、同じ戦略のVMwareに一歩も二歩も出遅れている。

事業者
Google
Salesforce.com
VMware & Salesforce.com
Microsoft
サービス名称
Google App Engine
Force.com
VMforce *3
Windows Azure
利用開始までの時間
即時
即時
即時
即時


*3: 2010年秋にデベロッパプレビュー版公開予定。

[参考資料]
・Google Google App Engine
http://code.google.com/intl/ja/appengine/

・Salesforce.com Force.com
・VMware & Salesforce.com VMforce
http://www.vmforce.com/

・Microsoft Windows Azure
まとめ
以上、「クラウドを名乗る条件」という視点から、日本国内および米国のクラウド事業者を調査、比較してきた。こうやって見てみると、IDCやForresterなどが公表している日本のクラウド市場規模の数字は、当てにならない気がしてくる。各事業者が、クラウドというキーワードでごちゃ混ぜにして数字を積み上げている可能性があるからだ。例えば、VMwareを使った顧客IT資産の仮想化統合のSE費やハードウェア費を「プライベートクラウド構築事業」としたり、あるいは従来のASPを「クラウド型サービス」や「SaaS」としたりして、国内クラウド市場規模の数字に組み込んでいるのではないだろうか。そうこうしているうちに、IaaSはともかく、PaaSも米国のサービス事業者にごっそり持って行かれる予感がしてならない。

9/07/2010

VMworld 2010 についてのまとめ

2004年に初めて開催されたVMworldは今年で7回目を迎え、参加者は約17,000人になった。そのためか、今年はセッションを事前に予約することができなくなっており、ほとんどのセッションでは最低30分は列に並ばないとセッション会場に入場させてもらえない状況であった。実際に前のセッションが終わった時点で次のセッションはすでに定員に十分な列 ができており、並ぶことさえ断られたセッションもいくつかあった。また他のカンファレンスなどでも同様だが、パートナーが主催のセッションは魅力的な タイトルであっても⾃社製品の宣伝が中心になっており、得られるものはほとんどない。次回参加する機会があれば、 VMware主催のセッションか、アナリストのセッションを中心に選択したい。

さて、去年からおぼろげにクラウドプラットフォームを提供する企業へと変革する道筋が見えていたが、今年になってVMwareがクラウドプラットフォームを提供するのに不足していたピースを埋めてきたということが世の中に知れ渡り、VMwareにとっても今年のVMworldは⼤きな転換点となったはずだ。

VMwareのIT as a Serviceのためのスタック


まずインフラの話では、IntegrienとTriCipherの買収を⾏うことを発表した。Integrienは データセンタの性能分析、TriCipherはSaaSアプリケーションのためのアイデンティフェデレーションの会社。いずれも2010年Q4に買収が完了する見込みだ。

プラットフォームについては、昨年 Spring Source(および付属するCloud FoundryとHyperic)の買収、今年に入ってからは Salesforce.comとの提携による「VMforce」、SUSE Linuxとの提携による仮想アプライアンスを発表し、開発プラットフォームとOSがVMwareファミリに加わったことで、VMwareはインフラよりも上にも⼿を出すのか、と騒がれていた。そして今回はそれらを統合するvFabricを発表した。 vFabricはSpringフレームワーク、アプリケーションサーバのtcServer、分散データソフト GemStone、メッセージングサービスRabbitMQ、ロードバランサERS、アプリケーションパフォーマンス管理Hypericの集合体だ。vFabricではJavaだけでなく、Ruby on RailsやPHPなどの他の開発言語にも対応していく。

そして最後、エンドユーザアクセスのために、VMware Viewと呼ばれるデスクトップ仮想化とその管理・配信のためのアーキテクチャの最新版、VMware View 4.5をリリースし、オフラインでも仮想デスクトップが利用できるようになった。これらVMware製品ファミリで目指すものは「IT as a Service」だ。これまでの仮想化がITリソースを⽣産することに対する最適化だったのに対して、これからは「ITを使っていかに迅速にビジネスバリューを生み出すか」にあるのだ。

8/28/2010

なんでZIPじゃだめなの?メール添付ファイルの暗号化について

米国でも日本でも、おそらく他の国でも、「社外からメールなどで受信した実行形式のファイルは開いてはならない」という条文を企業のセキュリティポリシとして定めるのはとても一般的だ。ご存じの通り、この条文はウィルス感染予防を目的としている。

日本の企業は特に情報漏洩に過敏で、セキュリティポリシには「Winny使用禁止」「社有PC持ち出し禁止」などが明確に書かれているところも多い。さらに細かくセキュリティポリシの運用規則を定めているところもあり、その中に「メールにファイルを添付するときは、会社指定の暗号化ソフトで暗号化すること」というのがある。というか、僕の知る限りでは、日本の大企業ではそれが常識になっているはずだ。

実際にファイルを暗号化するときには、儀式があるのをご存じだろうか。通常、暗号化ソフトで暗号化されたファイルは、ファイルを受け取った人が復号化するときに手間がかからないように、「自己復号形式」や「自己解凍形式」と呼ばれるWindows実行形式ファイル(拡張子が exe など)になっていることが多い。ただし、前述のとおりウィルス感染予防のために、例えばMicrosofto Outlookのインストール時初期設定では、添付ファイルの拡張子がWindows実行形式の場合に警告を表示してファイルが開けないようになっている。そのため送信者は、自己復号化形式や自己解凍形式のファイルをメールに添付する際に、拡張子を変更(exe → ex_ など)して添付するなどして、受信者に拡張子を元に戻してもらって復号化するのが慣例になっている。

さて、これらを踏まえると、次のようなことが起こる。断っておくが、これから書くことにはものすごく現実味があっても、あくまで例。フィクションだ。決して実際に起こったことではないので、信じないように。そういうこともあるよね〜、あっはっは〜っと笑っていただきたい。

日本の某大企業A社から米国の某スタートアップ企業B社に関係者外秘の技術情報が入ったファイルをメールで送ることになった。A社の担当者がいつものようにファイルを暗号化してメールに添付したところ、いろいろあって、最終的にB社にファイルを送ることができなかった。どういうことか。
第一に、B社のセキュリティポリシに「社外からメールなどで受信した実行形式のファイルは開いてはならない」という条文があった。ちょっと意外かもしれないが、米国では、ことセキュリティポリシに関しては真面目に運用しているようだ。日本では「大企業だから大丈夫だろう」「いつもの取引先」「慣例になっている」など、なおざりになっているのではないか。穿った見方をすれば、日本では現場の判断で臨機応変に対処しなければならないぐらいにセキュリティポリシの運用規則がガチガチに書かれていて、真面目に運用すると業務がまわらないのではないか。まあこれは推測。
第二に、B社にはLinuxとMacしかなかった。最近は安いネットブックがあるから買ってくればいいし、仮想化ソフトを使ってLinuxやMacにWindowsをインストールすることもできる。ということでB社には悪いが、Windowsを用意してもらった。
第三に、英語版WindowsではA社指定の暗号化ソフトの自己復号がうまく機能しなかった。B社に用意してもらったWindowsは当然英語版。まさか日本語版でしか動かないとは。
そしてB社からは「パスワード付ZIPファイルで送ってもらえないか」と提案された。まあ当然だよね。それをなんとA社は拒否。A社のセキュリティポリシの運用規則には「メールにファイルを添付するときは、会社指定の暗号化ソフトで暗号化すること」という条文があるのだが、これが守られないことが多いため、最近この規則がメールシステム上で強制されるようになった。つまり、会社指定の暗号化ソフトで暗号化していないと、メールにファイルを添付しても、A社のメールシステムではじかれてしまって送信できないのだ。ははは。デッドロック。

まあこういうときは、役割上、間に入った人が日本語版Windowsで復号化してあげて、パスワード付ZIPにして送るしかないよね。

ところで、なんでZIPじゃだめなんだろう?正しく使えば、わりと解きにくい暗号化が可能なんだけどなぁ。

8/15/2010

「非IT屋」が提供するクラウドサービス

今年2010年4月、Bank of AmericaがSaaSアプリケーションのマーケットプレイスの提供を始めた。Bank of Americaは銀行であり、いわゆる「IT屋」ではない。このような「非IT屋」が提供するSaaSやPaaSについて調べてみたので、3つほど例を紹介する。なお、彼らはこれらのサービスで直接利益を得る気はなく、顧客ロイヤリティ向上のためにサービスを提供しているようだ。

●Bank of Americaの「MyBusiness Center Solutions Store」
Bank of Americaは、今年2010年4月から「MyBusiness Center Solutions Store」と呼ばれるSaaSアプリケーションのマーケットプレイスを提供している。中身はSugerCRM、Google Apps、WordPress、Microsoft Hosted Exchangeなどの他社SaaSアプリの再販サイトで、直販に比べて特別な値引きなどはない。またこのマーケットプレイスを経由して他社SaaSと顧客との取引が成立したとしても、いわゆるアフィリエイト中間マージンなどを取らないため、Bank of Americaには金銭的な利益は全くない。ただしBank of Americaの顧客であれば各SaaSベンダと個別に契約をしなくても、ショッピングカートに入れて支払いを済ませれば、Bank of AmericaのオンラインバンキングのIDとパスワードを使って様々なSaaSアプリを利用することができる。顧客が便利になるため、Bank of Americaの顧客であることのロイヤリティが高まる、というわけだ。このアイデアはコンサルティング会社THINKstrategiesの提案で、システムはTHINKstrategiesのシステム開発パートナーRenovatrix SolutionsによってEtelosのPaaSを使って構築されたもの。なお、EtelosはSaaSアプリケーション開発のためのプラットフォームを提供するPaaSを開発・販売する中堅のソフトウェア開発の会社だ。
もともと2000年からBank of Americaは顧客向けに、会計管理のWebサービス(支払、融資、電信送金、購買など)を提供していた。これは当時スタートアップだったWeb系ソフト開発会社のAribaが構築したものだ。なおAribaは現在、企業向けSaaSアプリケーションプロバイダとして事業展開している。

[参考]
Bank of America Corporation - MyBusiness Center Solutions Store
http://www.mybusinesssolutionsstore.com/

THINKstrategies, LLC
http://www.thinkstrategies.com/

Etelos, Inc.
http://www.etelos.com/

Ariba, Inc.
http://www.ariba.com/

●米国公認会計士協会の「AICPA Store」
American Institute of Certified Public Accountants (AICPA; 米国公認会計士協会)は、現在約35万人の公認会計士が所属する巨大な組織だ。2009年4月、AICPAとその子会社CPA2Bizおよびオンライン会計アプリ開発のIntacctは、中小企業のための会計業務のパフォーマンス改善にクラウドコンピューティングを取り入れようと、公認会計士に特化したオンデマンド会計管理アプリおよび財務管理アプリの共同開発を行うことを発表した。AICPAはIntacctを推奨する会計アプリケーションプロバイダに指定し、同時にCPA2BizをIntacctの推奨販売店に指定。完成したSaaSアプリケーションは、「AICPA Store」と呼ばれるCPA2Bizの運営するWebマーケットプレイスで販売される。AICPAの会員になっている公認会計士は、AICPA Storeを通してIntacctの提供するSaaSアプリを会員特価で購入することができる。AICPAとCPA2Bizは販売中間マージンは受け取らず、このサービスによって直接利益を出すことは考えていない。公認会計士がAICPA会員であることのロイヤリティの向上が目的だ。一方Intacctも、AICPAおよびCPA2Bizの会計ベストプラクティスに関するノウハウを学ぶこと、および「AICPA公認アプリ」というお墨付きをもらうことを目的としている。

[参考]
AICPA - AICPA Store
http://www.cpa2biz.com/

Intacct, Inc.
http://www.intacct.com/

●FedExの「FedEx Web Services」
FedExは主にEコマースサイトの開発者向けに、無料で「FedEx Web Services」と呼ばれるPaaSを提供している。配送伝票の発行、トラッキング、送料計算、住所の実在確認、返品集荷手配、オンラインプリントなど、FedExのデータセンタでホスティングされているシステムの様々な機能が利用でき、公開されたWebサービスAPIを介して自由に自社開発のEコマースサイトなどに組み込むことができる。通常、中小企業のマーケティング部門が自社のEコマースサイトを立ち上げたところで、商品の配送は従来のままの仕組みを使うケースは多い。しかし受注、配送手配、到達確認や返品処理など、意外と煩雑な業務がそのまま残ってしまうことになる。顧客はFedEx Web Servicesを使えば、ほとんど追加投資をすることなく、それらの面倒な処理をほぼ自動でかたづけることが可能になる。FedExとしても既にあるものを公開しただけであり、ほとんど追加投資をすることなく顧客ロイヤリティを向上させ、競合のUSPSやUPSとの競争力を高めることができるのだ。なお、このFedEx Web Servicesを含め、FedExのシステムはほぼ全てが自社開発である。

[参考]
FedEx, Inc. - FedEx Web Service
http://www.fedex.com/us/webservices/index.html

8/06/2010

ラーメン屋とクラウドコンピューティング

日本にはラーメンという優れた食文化があります。日本で最初にラーメンを食べたのは水戸黄門だ、とか、ラーメンの起源は明治時代に横浜や神戸の中華街で出てきた南京そばにある、とか諸説ありますが、いずれにせよ、最初のラーメンの麺は自家製で、手延べや手打ちだったそうです。そのうち繁盛してきて手打ちでは対応できなくなり、均一な麺の生産と効率化を求めて製麺機が登場しました。収益=単価×客数。ラーメンひとすじで勝負するなら、単価は期待できませんので、客数を増やすしかありません。

さて、日本のIT業界を見てみると、ネットベンチャー、ソフトウェア開発、システムインテグレータ(SIer)など様々な業種業態がありますが、「収益=単価×客数」でいえば「単価」が大きく「客数」が少ない商売が多かったのではないでしょうか。先日は内閣官房国家戦略室が、国民IDシステムの開発コストは6100億円、と発表していました。このようなプロジェクトが進められることになれば、入札を経てどこかの大手ITゼネコンがシステム開発を受注し、下請け、孫請け、又孫請け、などを含めて何千億円というシステム開発を、何年もかけてシコシコとやっていくことになります。その後、そのシステムの保守という名目で、年間何百億円がシステム運用を受託した会社に流れることになります。これまで、こうやってやってきたのです。まるで超高級フレンチレストラン、というよりオーダーメイドスーツやビスポークシューズの仕立屋さんでしょうか。

一方、クラウドコンピューティングの商売は、「単価」が小さく、「客数」が多い商売です。クラウドコンピューティングで供給されるサービスでは、まるで電気料金や携帯電話料金のように、サービスやリソースを使用した時間・回数・量に対していくら、という商売をやっています。例えば、今日現在、Amazon Web Service EC2のNorth VirginiaデータセンタにあるWindowsの一番小さい仮想マシンを1時間利用すると、$0.12かかります。日本円にして、約10円です。1万人が同時に使ったとしても、1時間でたったの10万円です。これって本当に儲かっているのでしょうか? ある試算によると、Amazon Web Service EC2は、1時間に$25,000(約212万円)以上の売上があるとのこと。数字の信憑性はともかく、Amazon Web Service EC2というのは、「単価」がめちゃくちゃ小さくて、「客数」がとてつもなく多い商売だということはわかっていただけると思います。

ところで、儲かっているラーメン屋というのは、コモディティの原料で商品を完成させています。コモディティというのは、「十分に市場に浸透していて安定供給され、安価に入手できるもの」をいいます。そこらへんのスーパーとか量販店で売っているような、ごくフツーの材料を安価に仕入れて、神業で加工し、すばらしいラーメンに仕上げて、お客様の満足を得るのです。逆に「超高級ドコドコ産の肉」やら「入手困難なんたら珍味入りの麺」なんていうのを使っていると、安定した仕入れが難しかったり、加工が難しかったりと、客数を増やすことができずに儲けることは極端に難しくなります。

じゃあ、クラウドコンピューティングの原料ってなんでしょう?僕がまず思いつくのは、インターネットです。インターネットというのは、すごいおおざっぱに言うと、ネットワーク機器によってつながれたたくさんのデータセンタと膨大な数のPCの集まりです。データセンタの外には変電装置、冷却装置などがあって、データセンタの中には空調、電源制御、バッテリーなんかの基本設備とラックが並んでいます。最近では、コンテナ型のデータセンタもありますが、具はだいたい同じです。さらにラックの中には、サーバ、ネットワーク機器(スイッチ、ルータ、ファイアウォール、UTPケーブル、光ケーブル)、ストレージなんかが収まっている。他にもちろんソフトウェアも必要でしょう。そういうのを想像します。今まではこれらのものは、そのへんの量販店で売っているものではなかったと思います。でもこれからは、こんなのが具になるんじゃないかと思っています。




まあさすがに全部画面がついててもアレなんで、形としてはこんなのかもしれません。




学生時代を思い出しますね!

そんなことを言っても、客数はせいぜい60億人ぐらいが限界じゃないか、という人もいるかも知れません。クラウドコンピューティングの客は、人だけじゃないんです。一番大きな客は、たぶんセンサーだと思います。この分野は、センサーネットワーク(Sensor Network)やモノのインターネット(Internet of Things; IoT)などと呼ばれています。中国の无锡(WuXi)という街では、センサーネットワークというキーワードで集まった企業集団が、着々と研究を進めているそうです。

もしご興味があれば。
http://www.nacsa.com/archives/files/wuxi_event_20100526.pdf

あーやばい、一風堂のラーメンが食べたい。白丸バリカタで。

7/11/2010

iPhone 4のケース Griffin Reveal for iPhone 4

Fry'sの店員に勧められて(笑)Best Buyに行ったら、3種類ぐらいのiPhone 4用ケースがありました。結局、とりあえずの防御用にGriffinのを買ってしまいました。やはり色は黒、悪役です。これはバンパーではなくて、背面には透明のポリカーボネイトの板がはめ込まれており、側面はゴムです。iBookやMacBookをお持ちの方はご存じかと思いますが、ポリカーボネイトはひっかき傷に弱く、すぐに細かい傷がついてしまいます。意外と使いイイんですが、若干底部の作りが甘くて、スピーカーとマイクの穴が1mmほどずれています。

Griffin Reveal for iPhone 4
http://www.griffintechnology.com/products/reveal-iphone4

Amazonで調べてみると、なんと日本のAmazonではカラフルな色の同一と思われる商品が販売されています。ショック・・・。なんで公式Webに掲載されていないものがAmazonで普通に販売されてるんだろう?

7/03/2010

iPhone 4のカメラが怪しい

しばらくゴキゲンで使ってたiPhone 4、どうもカメラの動作が怪しいのです。あ、まだケースは入手してません。可哀想な仮面ライダー。昨日、Valley FairのApple Storeにはバンパー入荷してました。色は黒だけです。ほんで黒iPhoneに黒バンパーってなんだか悪者のボスキャラの色みたいであんまオサレじゃないのでスルーして、今日SunnyvaleのFry'sに行ってみたらiLuvのバンパーがありました。これもなぜか黒のみ、しかも1個だけ。複数色出すっていうのはガセで、実は黒しか出さないんじゃないかという気がしてきました。Fry'sのお兄さんに「iPhone 4のケースってないの?」って訊いたら、「Best Buyなら売ってると思うよ」だって。冗談きついっす。といいつつ、明日あたりBest Buyに行ってみようかと思います。

それはそうと、カメラ。こいつ最近、妙に起動が遅いのです。右の画面のまま、1分ぐらい固まってます。そして起動したかと思うと、シャッターを切れない。どこを触っても反応しなくなって、ズームや動画撮影切替もできません。iPhone自体を電源オフにして再起動すると、しばらくはカメラアプリが使えるようになりますが、そのうちまた同じようにシャッターを切れなくなります。むむ。

嫁さんも同時にiPhone 4買ったのですが、そっちはなんか撮影する写真に青紫色の斑状のノイズが載るようになりました。むむむ。これはさすがにハードウェアの故障っぽいと思ってGenius Barに行ってきました。

「設定のリセットとか試しました?」っていわれて、「まだやってないっす」というと、バックアップしてることを確認した後、"設定>一般>リセット>すべての設定をリセット"を投入。なんとそれでノイズが無くなりました。カメラの起動もすげー高速に。おにいさん曰く、これはカメラのキャリブレーションソフトウェアの不具合で、通常はすべてのiPhoneで同じような色の写真が撮れるように自動調整をするんだけど、バグにはまると今回のような症状が出る、らしい。次のソフトウェアアップデートで直るから、また同じような状態になったらリセットしてくれ、といわれて引き下がりました。「直るんならいいや」というアメリカ的発想が身についたようです。というよりもむしろ、ハードウェアの故障→修理か交換でXX週間待ち、という絶望的な状況から救われたことに感謝して、まったく怒りの感情が無くなってしまったのです。幸い、今のところ、写真にノイズが載ることはなくなったようです。

さて明日は独立記念日。花火の動画でも撮影しますかぁー。

11/28/2010 UPDATE:
嫁さんのiPhone 4その後。なんとカメラアプリが起動しなくなりました。そして、たまーに直る(笑)。ここのところ、リセットしてもカメラの機嫌が悪いことが多くなり、いざというときにカメラが使えなくてイライラ。今日もっかいGenius Barに行ってきました。また「設定のリセットとか試しました?」と聞かれたので、今回は「1,000回は試したけど、直る気配すらないわ」と嫁さんのアメリカ流切り返し。その後、なんかシステムログ的なものを見るソフトがあって、Macにつないでごにょごにょやって、結局ソフトウェアの問題ということになったんだけど、「私は素人だけど、どう考えてもハードウェアの問題だと思うわよ、あなたもそう思うでしょ?」とこれまた嫁さんの鋭い指摘が効いたのか、新品と交換してもらってきました。もうなんか、嫁さんはゴキゲンです。よかった、よかった。

6/30/2010

iPhone 4を買っちゃった&ケースを物色中

結局AT&Tに魂を売ってiPhone 4を買っちゃいました。なんだか巷では左手でiPhoneを持つと電波が弱くなるとかいわれていますが、電波表示が1本とかでも普通に通話できるので、うちでは今のところ不便は感じてません。まぁ、常に電波弱いと思わせるような動作や表示は精神衛生上良くないです。やっぱりいつもバリ3(iPhoneはバリ5か?)なら、すがすがしい気持ちで日々の生活を送ることができるというものです。
精神衛生上良くないといえば、ケースがない状態にはまだ慣れません。iPod touchもケースに入れて使っていた人です。大きな液晶画面が向きだしの状態で使っているのは、仮面ライダーがノーヘルで頭部をむき出しにしてバイクに乗っているようなものです。いつ何が起きるかわかりません。やはりここは専用のケースを使って万が一落とした場合でも壊れないようにしておきたいものです。
で、先週の土曜日(6/26)に近くのApple StoreでiPhone 4のケース(バンパー?)を探したのですが、なんと売り切れ!しかも現在は黒しかなく、それでも入荷は2〜3日かかるとか。Apple社員の友人に訊いてみても、どうやら品薄の様子で、ネットのApple Storeで買った方が確実とのこと。早速出鼻をくじかれた僕。さてどうしよう?このままでは仮面ライダーがかわいそうです。

Apple純正がだめならサードパーティーに頼るしかありません。

●iPhone 4用のケースを売り出しそうな会社
Griffin http://www.griffintechnology.com/
Belkin http://www.belkin.com/
Incase http://goincase.com/
Trexta http://www.trexta.com/
Sena http://www.senacases.com/
Speck http://www.speckproducts.com/

OMG!!片っ端から調べてみましたが、どれもComming SoonかSold Outになってる!!さすがに僕も一旦引き下がることにしました。みんながんばれ!そして早く素敵なiPhone 4用のケースを届けておくれ!

6/24/2010

Red Hat Summit 2010 まとめ

Red Hat Summit 2010の基調講演の内容をまとめておく。

Jim Whitehurst氏 (Chairman and CEO) が登場。

Red Hatのミッションは、「よりよい技術をオープンソースのやり方で提供することで、コミュニティ、パートナー、コントリビュータ、顧客などの触媒となること」だ。みなさんにはこのすばらしい機会に、クラウドの方向性、オープンソースの方向性などを議論いただき、さまざまなフィードバックをいただけたらありがたい。

●基本的なパラダイムシフト
いま、技術に大きな変化が起きている。HTML5、モバイルコンピューティング、コラボレーション、そうした変化の中でも最大のものがクラウドだ。根本的なパラダイムシフトが起きている。いま起きている事は、機能の向上とコストの低下だ。ムーアの法則のとおりCPUは高速化すると同時にCPUサイクルあたりのコストは下がり、磁気ディスクは大容量化と同時に低価格化し、ファイバケーブルも容量増大と低価格化が続く。ではなぜ世の中のCIOたちは「俺はこれまでずっと新機能を提供しながらコストを下げ続けた!俺はヒーローだ!」と言わないのか?なぜなら、現実はこれらの法則とはものすごく違うからだ。実際のIT予算は増大するし、要求される企業ITの機能のレベルも常に最高のものを求められる。現在、その膨れあがった企業のIT予算は、世界全体で約1.3兆ドルと言われている。

問題はどこにあるのか?ユーザの期待するITのレベルが上がり続けているのだ。20年前、平均的なユーザが最良のIT体験をしていたのは会社のオフィスだった。いまはそれが家庭になったのだ。iTunes、Google、Twitter、Facebookなどがそれだ。企業ITのユーザは、現在、家庭と同じようなIT体験をオフィスに期待している。あるCIOは自分の最大の相手はGoogleだという。

●いまITがイノベーションを提供できない3つの理由
先日、私はCMOとCIOを呼んで、我が社のマーケティング部門にワールドワイドで情報共有をやってうまくコラボレーションさせられないか?と訪ねた。その後すぐに彼らは専門のプロジェクトチームを立ち上げて議論をし、数週間後に案を作って私のところに持ってきた。実現予定の機能のリストと一緒に、コラボレーション基盤の構築に9ヶ月、1,400万ドルかかる、ということだった。私は激怒した。一体、何を言っているのだ? 私には高校生の娘がいるが、学校の理科のプロジェクトでGoogle Docsを使って情報共有しているし、コラボレーションを実現している。しかも、無料で。これは本当の話だ。Google Docsは無料、Facebookも無料、Twitterも無料。なぜ企業のITはこのレベルに達しないのか?なぜITはイノベーションを提供できなくなってしまったのか?

それには3つの理由がある。

第一に、ソフトウェア会社のビジネスモデルは根本から崩壊してしまったのだ。まず、ハードウェアが速くなるよりも早く、ソフトウェアが遅くなってしまった。数年前に行われたRandall Kennedy氏の有名な研究があるのだが、2007年当時の一般的なスペックのハードウェアで動かしたMicrosoft Office 2007と、2000年当時の一般的なスペックのハードウェアで動かしたMicrosoft Office 2000で、基本的な操作の速度を比較したところ、Office 2007のほうが40%も遅いという結果になったそうだ。何かがおかしいと思わないか?

また別の数字を示そう。ある調査によると、20%のユーザが80%の機能を使っているが、80%のユーザは全体の機能の20%しか利用していない。また別の調査は、我々がCIOを対象として行ったもので、3週間に1回以上、望みもしないソフトウェアのアップグレードを行ったことがあるか?という質問に、全員がYesと回答した。アップグレードしないと、ベンダがサポートしないというのが理由だ。ユーザが望みもしない機能をつけてソフトウェアのライセンスを売る、というビジネスモデルは崩壊したのだ。
ユーザをロックインするソフトウェアライセンス販売モデルは、普通じゃなくなった。Red HatはRed Hat Enterprise Linuxを販売してから8年になるが、これまで一度も価格を変更したことはない。世界の企業は、年間約2,000億ドルをソフトウェアに使っている。

第二に、複雑さだ。新機能を追加するためのシステム開発コストは、膨大だ。遠い昔、私がボストンコンサルティンググループにいた頃、顧客IT戦略のプロジェクトに新しく関わることになった。システム設計を担当しているエンジニアに、現行ITシステムのアーキテクチャ仕様がわかるドキュメントを持ってきてくれないか、と言ったら、750ページのドキュメントを渡された。このように、たいてのITシステムは複雑だ。何年もの間、何回も投資をして、継ぎ接ぎで修正をかけて運用してきたITシステムは、ものすごく複雑になるのだ。

第三に、ITプロジェクトの失敗だ。現在、約3,000億ドルが新機能を追加するプロジェクトに使われている。しかし、半分以上のプロジェクトは失敗している。仕様策定、開発に十数ヶ月もかけて行うような大規模なプロジェクトでは、できあがる頃に起きている要求の変化に耐えられない。何年もかけてバージョン1からバージョン2にするようなITプロジェクトがうまくいかなくなったのだ。2年先に何が起こるかを的確に言い当てられるCIOは、ほとんどいないはずだ。要求仕様は、時が経てば、すぐに変わっていくものだ。

WTF? – What’s the Fix? (What The F*ckとかけている) じゃあどうすべきか?
(ハーバードビジネスレビュー誌のDavid Upton, Ph.D. のビデオ紹介)
・顧客中心のビジネスモデル
・技術の可能性を提供するようなモダンなアーキテクチャ
・イノベーションを提供する新しいやりかたを採用する

いま、誰もがクラウドに関心がある。クラウドなら、ソフトウェアではなく機能を購入できる。ビジネスバリューに対してお金を払うことができるのだ。クラウドはモダンなモジュール構造を備えることができ、テスト、生産を迅速に行う手段を提供してくれる。
Red Hatはサブスクリプションモデルを採用している。機能ではなく、提供するビジネスバリューに対してお金をいただいている。我々は不必要な機能は開発しないし、新バージョンがリリースされても必要以上に宣伝はしない。そんなことをしてもお金にならないからだ。顧客が必要ならアップグレードして新機能を利用するのも自由だし、安定して現在のシステムを使い続けるのも自由だ。

(ハーバード医大 CIOの John D. Halamka, MD, MSのビデオを紹介)

ここでPaul Cormier氏 (Executive VP of Product and Technology) が登場。

まず昨年お話しした内容をおさらいしよう。

●ロックイン2.0
80年代のアーキテクチャを振り返ってみれば、DEC、Sun Microsystemsなど、それぞれのベンダが独自のスタックを持っていた。ベアメタル、OS、アプリケーション。顧客に対する強いロックインが起きていた。
これに対してオープンソースは、OSのロックイン、ミドルウェアのロックインを解いていき、いまオープンソースによる完全なスタックが完成するところまできている。そして今度はクラウドコンピューティングの景色を変えるときだ。
OracleはSunを買収し、ベアメタルからミドルウェアまでを統合した完璧なプラットフォームを提供すると言っている。まるで80年代に戻ったようだ。

MicrosoftはWindows Azureでオンプレミスとクラウドのどちらも、全てのレイヤを同じようにWindowsで統合しようとしている。これは80年代—(マイナス)ハードウェアだ。

VMwareとSUSE Linuxが先週、提携を発表したが、SUSEは特定のハイパーバイザだけをサポートするという。これもオープンソースの私に言わせれば、まるで80年代のやり方だ。

80年代のロックインがバージョン1だとしたら、これはまるでロックイン2.0だ。
一方、我々は過去9年間、顧客に選択肢を提供することに努力してきた。Red Hat Enterprise Linuxはプライベートクラウドのために最適化をしてきた。Red Hat Virtualizationだけでなく、Microsoft Hyper-VやVMwareのゲストOSとしてもリソース管理、セキュリティ管理、スケーラビリティなどが最適に動作するように最適化してきた。本当の選択肢を提供するためだ。

(Dennis Foster, VP of Technology Planning and Engineering, Marriott Internationalのビデオ紹介)

●Red Hat Cloud Foundation – Edition One の発表
次世代のミドルウェア製品は、POJO、JEE、Spring、Ruby、Groovy、PHPなどを1つのスタックで提供する。これはアプリケーションのライフサイクルをサポートする点でとても重要なことだ。クラウドコンピューティングとは、リソースをベアメタルからプライベートクラウド、あるいはパブリッククラウドへとオフプレミスにすることだ。このときアプリケーションからみてスタックの一貫性が求められる。いま、JBossをこうした一貫性のある基盤にするべく作業を進めている。

(Brian Clark, Chief Software Architect, NYSE Euronextのビデオ紹介)

次に、Red Hatの仮想化関連製品群をみてみよう。Red HatはKVMを使って、NTT、IBM、Amazon Web Serviceと共に相互運用性に関する共同研究をしてきた。今日、統合VDI製品のリリースを発表する。

(Riboh Ohno, Business Network Service Division, NTT Communicationsのビデオを紹介)

今日、本当のクラウドを発表しよう。Red Hat Cloud Foundations - Edition Oneだ。

これは顧客のためにクラウドを提供するサービスプロバイダに、ツール、サービス、コンサルティング、トレーニング、リファレンスガイドなどを提供し、エンタープライズクラスのクラウドを構築してもらうためのものだ。
顧客はプライベートクラウドでの仮想化レイヤに、KVMの代わりにVMwareやHyper-Vを選び、その上にRHELを載せることもできるし、パブリッククラウドでAmazon クラウドを選び、OSにRHELとJBossを載せることも、IBMのクラウドでRHELの上にIBMのミドルウェアを載せることもできる。顧客は選択肢が得られる。

(Maria Azua, VP of Cloud Computing Enablement, IBMのビデオ紹介)

まとめよう。Red Hatはプライベート、パブリッククラウドのための包括的なソリューションと選択肢を提供する。そしてロックインを解除していくのだ。

6/13/2010

iPhone 4を買っちゃおうか迷い中

先日発表されたiPhone 4。底面のネジが一昔前のPowerMacみたいでダサいなぁ、と思ってたんだけど、逆に考えると懐かしいかも!Appleらしいかも!と思えてきた。ただ、こっちで買っちゃうとAT&TのSIMロックがかかっているので、日本に帰ったときには日本のiPhoneとして使えない。日本も米国も、iPhoneはSIMロックがかかった状態で販売される。つまり、

1) 日本でiPhoneを購入して米国で使う
2) 米国でiPhoneを購入して日本で使う

のは、Jailbreakしない限りはいずれも国際ローミング端末となるため、通話、データ通信とも利用料が3〜4倍と非常に高額。そこでSoftbankの孫さんにこんなTweetをしてみた。

@masason 米国に住んでいます。こちらのAT&TでNo-commitmentのiPhone 4を購入して将来日本に持ち帰った場合でも、Softbankで再契約すればiPhone 4を使えるようにしてほしいです。 http://bit.ly/2KOuhH
消費者としては至極妥当な話でも、実はこれはとっても難しい問題なのだ。日本、米国とも、たとえ端末を一括払いで購入して、いわゆる「縛り」なしの状態でも、現状はSIMロックがかかった状態で販売される。なぜSIMロックか、についてのSoftbank 孫社長の見解は、このあたりが新しい。

http://wayohoo.com/ipod/news/son-say-ipad-3g-sim-rock.html

天下国家を語りながら、iPadにSIMロックをかけておいて、坂本龍馬を語るなといわれるが、今はNTTという幕府を倒すための倒幕の途中でもある。坂本龍馬が倒幕中に外国の武器を幕府に渡すことはしていない。ことをなすために、現状は敵に武器(iPad)を渡すことは出来ない。
これは先月、iPadにSIMロックがかかっている状態で販売されることが判明した後、そのことについてUstreamで語られたものだが、iPhone 4にも通じるものがある。敵に武器を渡すことはできないのだ。だが、いつまでこの安穏とした状態に甘んじるつもりなんだろうか。例えばある日突然AppleがSIMフリーのiPhone 4をApple Storeから販売するようなことになれば、一気にゲームが変わることになる。事実、ドコモはiPad向けにmicro SIMを提供しようとしていた。iPhoneを端末として選びたいドコモユーザはかなりいると思うし、ドコモをキャリアにしたいiPhoneユーザもかなりいると思う。需要があって、供給するつもりがあるなら、あとはやるだけだ。

Apple A4チップとジャイロの入ったiPhone 4で遊びたい。でもこっちで買うとAT&TのSIMロック付きになる。僕はとりあえずこっちで買って遊んで、日本に帰るときにeBayとかで売っぱらっちゃって、あらためて日本で契約しなおそうかと思う。丁度その頃には、iPhone 5が出るだろうしね!

6/11/2010

マルちゃんのYakisobaを食べる

今日、スーパーでマルちゃんのYakisobaが$1.00で売ってるのを発見!なつかしさ満点で即買いしてしまいました。味は4種類ぐらいありましたが、テリヤキビーフ味をチョイス。さすがマルちゃん、「Home Style Japanese Noodles」と書いてあります。訳すと、「家庭の味 日本の麺」あたりでしょうか。自信たっぷりですね!


よく見ると「Just Add Water & Microwave」と書いてあります。すげー、アメリカはカップ焼きそばも電子レンジでチン!


外装をはがすと、内ぶたに作り方が書いてありました。


1)ふたを半分だけはがし、「1」「2」と書かれた袋を取り出す。
2)「1」を麺の上にかける。
3)内側の線まで水を入れる。
4)電子レンジで4分加熱し、1分待つ。
5)電子レンジから取り出してふたをはがす。
6)「2」を麺の上にかけ、よくかき混ぜる。

早速「1」(かやく)を入れて、水を入れます。とはいっても、やっぱ水を入れるのは抵抗がありますね。トリハロメタンとか気にしないんでしょうか? そして何でしょう、この失敗しそうな感じ。


電子レンジであたため中。


3分半あたりから「ボコッ、ボンッ」と怪しい音がしていましたが、約束通り4分間温めます。僕は自分の子には、約束を破るような子にはなってほしくありません。やっぱり吹きこぼれていますが、約束を果たすことはできました。ここはキッチンペーパーのお世話になります。


「2」(粉末ソース)を加えてかき混ぜます。おりゃーーーーーーーーーー


はい、できあがり。おや?アメリカのカップ焼きそばって、つゆだくなんですね!


味は、まぎれもなくテリヤキビーフ、でも想像したのとはかなり違うような。意外と嫌いじゃないかも。ちょっとあんかけそばみたいなとろみがあって、麺によく絡みます。

さて、これは想像ですが、アメリカは電気ポットが各家庭に無いのかもしれません。やかんでお湯をわかす光景も、あんまり見たことがありません。コーヒーはコーヒーメーカーで作るのです。アメリカの人は、カップ焼きそばのためにお湯をわかして、しかもその後すぐに捨てるなんてのはクレイジーのすることだと思っているのではないでしょうか。だから電子レンジでチンするのです。

そういえば、Fry's(家電量販店)で電気ポットを買った時に、レジのおばちゃんに「これなあに?」と訊かれたことを思い出しました。「電気で水をあたためるポットです」っていうと怪訝な顔をされ、パッケージにお茶を入れている写真があるのを見て、「あぁ、これでお茶を作るのね!」と納得されました。あのときは違和感がありましたが、いま考えると、すべて合点がいきます。

同じのを日本で売ったら、売れるんじゃないかな。

6/07/2010

4G iPhone発表か!?明日はいよいよWWDC 2010でっせ

いよいよ明日はWWDC 2010、Keynote(基調講演)ではいよいよSteve Jobsの口から4G iPhoneが発表されるのか!?「やっぱライブで見たいよなぁ。チケット買った人ええなぁ。Appleのディベロパープログラム入ってる人ええなぁ。」とか思いながら、意外に冷めてる俺。

WWDC 2010のオフィシャルサイトはこちら↓

それによると、Keynoteは6/7(月)の朝10時、日本時間だと6/8(火)の午前2時から。できるだけ早く状況が知りたい、という人はゲリラ的な動画ストリーミングを探すのも手。仕事で動画なんて見てらんね〜よ、という人は、Live blogを見るという方法もありまっせ。なんかワールドカップよりも盛り上がる予感がする。

Live blogはこちら↓
MacRumors.com  http://www.macrumorslive.com/

日本語同時通訳サイトはこちら↓
http://www.macwebcaster.com/2010/06/wwdc_10_keynote_in_japanese_part1.html
http://tehutehu-apple.com/wwdc.html
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/020/20516/

ハッシュタグはたぶん #wwdc とか #wwdc2010 あたりかな。

僕はたぶんTwitterでハッシュタグ追ってます。

5/27/2010

最近のGoogleの動きとGoogle I/O

最近のGoogleの動きとGoogle I/Oに関してまとめておく。

●Googleも企業BIを狙っている
GoogleのベータサービスであるLabsに、MapReduceホスティング的サービス「BigQuery」が登場。これまでデータウェアハウスがやってきた分野をHadoopディベロパがかっさらおうとしている最中、MapReduceの本家がそのホスティングサービスを開始すると言っているように聞こえる。ユーザはGoogle Storage for Developers経由で巨大なデータを転送し、SQLライクな命令でBigQueryに処理を委託できる。



http://googlecode.blogspot.com/2010/05/bigquery-and-prediction-api-get-more.html


またGoogle App Engine上でMapReduceを実現するオープンソースプロジェクト「appengine-mapreduce」も動き出した。前述のBigQueryは中身が隠蔽されているため、MapReduceで処理しているかどうかは不明だが、appengine-mapreduceはMapReduceのオープンソース版と言っていい。


現在はPythonのみ、しかもMapperの試験実装だけが公開されているが、今後はJava版の開発も行っていく模様だ。

●Google I/O 2010でのいくつかの重要な発表
2010年5月19日から2日間、Googleによるディベロパ向けの年次イベント「Google I/O」がMoscone Center (San Francisco, CA)で開催され、5,000人以上のディベロパが参加した。「I/O」はディベロパがコーディングをするときに最初に考えるものである入出力を表すと同時に、Webやコラボレーションを使ったオープンな中でのイノベーション(Innovation in the Open)という願いがこめられているとのこと。参加には$2,000以上必要だが、チケットはほぼ即日完売の人気ぶり。今年はキーノートの様子がYouTubeでリアルタイム中継されており、Twitterでは視聴者が秒刻みでキーノートの様子を逐次アップしていく様子を見ることができた。リアルタイム中継の視聴者の数は24,000人であった。キーノートの様子はそのままYouTubeにオンデマンドストリーミングとしてアップロードされており、現在も観ることができる。

http://code.google.com/intl/ja-JP/events/io/2010/

・HTML5向けWebアプリケーション開発が本格始動
(Internet Explorer以外がHTML5をサポートしているグラフを示しながら)すべてのモダンなブラウザがHTML5をサポートしていると言い放って観衆から拍手喝采を受けると、今後はHTML5がWebを支える重要な技術でありGoogleはディベロパが簡単にHTML5の技術の恩恵を受けられるようにAPI開発を行っていく、と本腰でHTML5をやっていく姿勢を示した。
・ビデオコーデック「VP8」のオープンソース化
今年Googleはビデオコーデック技術の会社であるOn2 Technologiesを$2Bで買収しているが、Googleはその「VP8」と呼ばれるビデオコーデックをオープンソースにすることを発表した。そしてオープンソースの音声フォーマットOgg Vorbisと合わせてオープンで高品質なWebメディアを開発するプロジェクト「WebM」を立ち上げることを発
表した。

WebMプロジェクトには、Mozilla、Adobe、Opera、Skypeなどのソフト系ベンダだけでなく、AMD、ARM、NVIDIA、Qualcommなどのチップ系ベンダなど38社が参画している。なお、YouTubeにアップされているこのキーノートのビデオも、早速WebMを使って制作されていた。つまり、Adobe Flashで既にWebMをサポートしていることがわかる。また既存のYouTube動画のURL末尾に「&webm=1」を追加すると、実験的ではあるが、WebM版の動画リストが表示されるようになっている。もちろん再生するには「モダンなブラウザ」が必須である。


・Chrome Web Store
Webアプリが増えるに従い、ユーザが目的のアプリケーションを見つけるのが難しくなってきた。またディベロパはアプリを配布する環境を整え、マネタイズの方法を考え効果的に宣伝し、ユーザからのフィードバックを得る、というのは簡単ではない状況にある。そこでGoogleはWebアプリのマーケットプレイスを開発中であることを発表。いってみれば、Google版のApp Exchangeであり、iTunes App Storeである。面白いのは、C++などのネイティブコードで書かれたアプリも扱えること。つまりWebブラウザで高速に動作する3Dゲームを楽しむこともできる。日本語を含む40以上の言語を対象に開発を進めており、2010年の秋ごろに公開を予定している。

・VMwareとの協業によるJavaアプリのクラウドポーティング
なんとVMwareのPaul Maritzが登場。そしてGoogleとVMwareがJavaアプリのクラウドポーティングに関する協業について発表。



SpringSourceの持つJavaフレームワークSpringをバックエンドにして、Google Web Toolkit(GWT)のリッチなUIとつなげ、Javaアプリの開発を容易にした。つまりvCloudにSpringフレームワークを乗せただけでなく、なんとGoogle App EngineにもSpringフレームワークを乗せてしまったのだ。





デモではわずか200キーストロークだけで経費精算レポートシステムを構築、時間にすると解説も入れてわずか2分。信じられない方は是非YouTubeをご覧いただきたい(デモは1:30:00頃)。もちろん、開発したアプリはクリックひとつでGoogle App Engineにデプロイ可能。またGWT 2.1 Widget Libraryを使うとそのままiPhone/iPadやAndroidなどのモバイルでも同じWebアプリケーションが利用できる。次のデモでは、さきほど2分で構築した経費精算レポートシステムを使って、Nexus Oneから3Gネットワーク経由で夕食接待費の精算申請を入力し(左側)、上司がそれをWiFi経由のiPadで承認してみせた(右側)。


・ビジネス向けGoogle App Engine
ビジネス向けのGoogle App Engineを発表。これは通常のGoogle App Engineにビジネス向けの機能を追加したものだが、注目すべきはSQLデータベースの提供だろう。これまではGoogle App Engine上のアプリがデータを永続化するには、BigTableと呼ばれる列指向DBMSに特殊なAPIを通してアクセスする必要があり、これまでのRDBMSを前提に構築されたアプリを乗せるのは容易ではなかった。SQLがサポートされることで、一番大きな敷居が取り除かれることは確実だろう。事実、会場にいるディベロパからは拍手が起こった。
気になる料金は、ユーザあたり$8/月とリーズナブル。1つのアプリケーションで最大$1,000/月まで課金し、それ以上は使い放題になる。SNSなどの非業務系アプリから試してみてはいかがだろう。顧客に提案する際のインフラの選択肢のひとつとしても使えるだろう。


まっさらな会社が新しい社内システムを作る場合にはとても魅力的だが、既存のシステムを持つ会社がこれに移行するには、移行期間に並行運用が可能となるような仕組み(認証基盤、データのツナギなど)が提供されなければならない。もちろん、明日あたり、これらの機能が実装されたGoogle Appsが前述のChrome Web Storeにアップされているのかもしれない。


・Android 2.2
1人の独裁者、1つの企業、1つのデバイス、1つのキャリアからもたらされるのは1つの選択肢しかない、こんな未来はいらない、とバッサリ。明らかにAppleを指して言っている。一方GoogleのAndroidは21のハードウェア企業にOEM提供し、世界 48カ国の59のキャリアで動作する。

そのAndroidの新バージョンである2.2(コードネーム"Froyo")が発表された。パフォーマンス向上、企業向けの機能強化、アプリケーションのクラウドバックアップ、クラウドからのPUSH型メッセージングAPI、Webアプリケーションからのカメラ/GPSなどのデバイスへのアクセス方法の提供、音声検索など。メッセージングAPIはちょっと面白い。PCからクラウド経由でAndroidデバイスにメッセージを送信できる。例えばPC上のGoogleマップで検索したナビゲーション情報を送ると、AndroidデバイスではGoogleマップが自動的に開かれナビゲーション情報を表示する。




・Google TV
Webとテレビを融合するソフトウェアプラットフォーム「Google TV」を発表。Android 2.1ベースでChromeブラウザとFlashがついている。そのため、モバイルで観ていたYouTubeの動画をTVに送信して家族でシェアして観たり、Android Marketからアプリをダウンロードして走らせたり、Flashゲームを楽しんだりできる。デモではドラマのクローズドキャプション(字幕)をGoogle Translateを使ってリアルタイム翻訳して表示させていた。Google TVを使う方法は次の3つ。Sonyから発売予定のGoogle TV対応テレビ、Logitechから発売予定のセットボックス、サテライトボックス。いずれも2010年秋に発売を予定している。

4/27/2010

おうちを買う人が増えて思うこと

お久しぶりです。
こっそりとNew Yorkに行ってきました。やっぱ都会は違うわ。Californiaに帰ってきてホッとする不思議な自分に出会った春でした。


さて最近、僕のまわりでは、おうちを買う人、買った人、買おうとしている人が増えました。きっと同じぐらいの年頃の人たちは、就職、結婚、出産を終え、さて次は家でも買うか、というところなんでしょう。そんな中で、みんな必ずといっていいほど、まだ賃貸に住み続けるか、ローンで新築買っちゃうかについて悩んでいます。僕はそういう友達には「ローンで家を買うということは、今から老後に向けて不動産投資をするということだ」と言っています。どれぐらいの人が僕が意味しているところを理解しているのか怪しいけど、僕は暗に「やめとけ」と言っているのです。


確かに「住居の確保」という視点で見ると「賃貸 vs 購入」という構図になるんだけど、僕には固定資産の取得にしか見えない。これには賛否両論あるし、既に買っちゃった人の中では議論に白熱する人もいるので、ここであまり深く議論するのはよしときます。


投資とは、将来の資本増加を見込んで、何らかのリスクを含む投資先に対して、現在の資本を投下する行為である、と僕は理解しています。リスクの無い投資はありません。


借金して投資をするべからず。


僕がおうちを買うときは、たぶんキャッシュです。ただし新築は買えそうにありませんから、誰かが手放す中古マンションを買おうと思います。

4/06/2010

Steve Jobsの着こなしに肖る

言わずとも知れるApple社のCEO、Steve Jobs!徹底された秘密主義のため、彼が壇上で新製品の発表する姿をみつめる聴衆の目はまさに神を見るようです。膵臓ガンとホルモン異常を克服してから、痩せて、ハゲて、ますます神がかってきましたね。彼は、完成された製品を最後に魅力的に仕上げる魔法をかけることもできるのです。彼がいうなら、大根だって高値で売れそうです。そしておなかいっぱい食べた後に、満面の笑みでもっておかわりできそうです。

そんな彼に肖(あやか)ってみようじゃありませんか!

Steve's OutfitというWebページがあります。

その名の通り、なんとSteve Jobsの着こなしを値段付きで紹介してます。と、そこまでは良いのですが、どうもこの情報は正しくなさそうなので、修正しておきますね!

●Steve Jobsの着こなし
トップス: Issay Miyake / Long Sleeve Turtle-neck Black T-Shirt $150.00
パンツ: Levi's / 501 Original Medium Stonewash $48.00
靴: New Balance / M992 Gray $130.00

※そして僕の知る限り、ソックスは黒です。


もし僕がSteve Jobsと同じ3点だけで着こなせといわれたら、、、

●僕の着こなし
トップス: Laundry / T-Shirt $40.00
パンツ: Hollister / Huntington Slim Straight $49.50
靴: New Balance / M576UK $250.00

当たらずとも遠からず。彼はトップスにお金をかける派なのか?でもこの違いが神と僕の違いなのかもしれません(笑)。

みなさんなら3点に何を選ぶ?

3/20/2010

欲しい板 - Yonex 4XP B.Q.E.

ベニア板でもオーク材でもないですよ。スノボの板です。
先日、Lake Tahoeに滑りに行ったときに板が負傷しまして↓


さすがに岩肌はヤバかったらしいのです。で、ちょっと物色してみたところ、飛べそうで回せそうなかわいい板を発見!



シーズンが終わって昨年モデルで安くなってはいますが、YonexってMade in Japanじゃないですか。どう考えても日本で買った方が絶対安いよね。なので欲しくて買えない=AmazonのWish List入りしました〜。僕のWish Listには他にNicon D90とか、オーテクの新しいヘッドフォンアンプとかが入ってます。全部Made in Japan(笑)。もうどんだけ日本好きなのかと、小一時間自問自答したい。次に日本に帰省するときまでお店に置いてますように。それか、誰か日本で買っておいてくれる人募集。お金は雪山で払います。 

さて、今日はSaratogaのKinokuniyaでこんな本を買いました。



なんとお値段、$52.70也。プレミアム価格ってやつ?Amazon.co.jpで国外発送もできるんだけど、送料は¥3,000 + ¥300 × 購入点数なのです。その場合は合計 ¥6,870(=$76.30@¥90/$) になってしまう。 それよりはマシ。
てゆーか、本当は松本さんのRuby本↓


が欲しかったんだけど、置いてなかったんだよね。だからこっちで買った英語訳版で我慢。いつもはC(カーニハン)、C++(ストラウストラップ)、Java(ゴスリン)なんかの外国人が作った言語本を日本語訳したものを読んでたのに、今は日本人が作った言語本の英語訳を読んでいる。とても不思議な感じです。

3/18/2010

アメリカの名刺と肩書き


このあいだ、年度末の名刺整理をしていたところ、アメリカに来てからいただいた名刺が公私合わせて300枚になっていることに気づきました。昨年の5月にアメリカに来たことを考えると、1日に1人、新しい人に会っている計算になります。凄いように聞こえて、実は半分はエキスポなどのイベント事で交換したものなんですけどね。そこで、名刺を並べていて気づいたのですが、どうもアメリカの名刺のほうが日本の名刺よりもひとまわり小さく作られているようです。こちらで買ったクリアケースに日本の名刺だけがうまく収まりません。もっとも、最近は丸いものや言葉では表現できないものなど、デザインが凝っている名刺がありますので、クリアケースに収めようとすること自体がいいアイデアではなかったようです。


さてこのアメリカの名刺、日本と違うのはは大きさだけではないようです。僕の手元にある日本の名刺は、アメリカにある日系企業の駐在員や、日本から出張でいらした方の名刺などですが、明らかに文字数が違います。半分ぐらいは片面が日本語になっている名刺なので、「日本語訳」を見ることができます。どうも部署名や肩書きが長いため、文字数が多く見えるようです。そこから想像するに、これは翻訳の問題だけではなくて、おそらくこれは日米の企業文化や組織構造の違いにも関係がありそうです。気がつくところを挙げてみます。


1) 部署名が長い
アメリカの名刺は、部署名は1行、長くても単語6〜7個が普通のようです。5人未満のスタートアップ企業でも、数万人規模の大企業でも同じです。日本の会社は大きい会社になるほど部署名が長くなりますので、日本語にしてみるとこんなもんかと思うのですが、アメリカのものと比べると奇妙なぐらいに部署名が長いです。それだけで複雑で動きが重い印象を感じます。しかも、ひどいのはそのままエキサイト翻訳に突っ込んだんじゃないかという残念な名刺もあります。


2) 職種が曖昧
アメリカでは、特に名刺の上では、職種を明確に記載することがほとんどです。後で連絡をする時、誰に連絡をすべきかをすぐに判断できるようになっています。例えば「○×ソフトのセキュリティ機能について仕様を訊きたい」と思ったら、Product SalesやProgramming StaffやDatacenter Architectではなくて、Software Architectにメールを送ればいいのです。一方、日本の名刺は、部署名とは正反対にシンプルです。Engineer、Manager、Director、Salesなど。これは日本の組織構造を想像しながら部署名と合わせて類推できないと、実際に何をしている人かを当てるのは難しいでしょう。


3) 役職(職位)もおかしい
前述の職種にもつながるのですが、アメリカは日本の企業のように縦の深さがないので、組織構造のツリーを翻訳するときにうまく対応づけられないのかもしれません。例えば、Managerが設計をすることがあるとアメリカ人が知ったら驚くと思います。それから、肩書きがないのがあったりします。きっと日本でいう「担当」なんでしょうが、肩書きがない人=ポジションが与えられていない人です。


今までの僕の経験からみると、アメリカの肩書きは次のようになっているようです。


社長President、Chief Executive Officer
役員クラスChief xxx Officer、Executive Vice President、Senior Vice President
本部長クラスVice President
部長クラスGeneral Manager、 Senior Account Executive
課長クラスSales Director、Account Director、Chief Software Architect、
Chief Network Architect、Chief Consultant
主任クラスAdministrative Supervisor、Sales Manager、Account Manager、Product Manager、Software Architect、Network Architect、Enterprise Architect、Senior Consultant
担当クラスProduct Sales、Solution Sales、Sales Engineer、Software Engineer、Network Engineer、IT Consultant
新人Assistant Engineer、Sales Assistant、Assistant Manager、Administrative Assistant、Staff


そこで提案です。英語の名刺(裏面)は、直訳はやめて、英語圏の文化に合わせて印刷してはどうでしょう?例えば、こんな感じです。

[変更前]
Taro Nippon
Manager


1st Section
Security Software Development Group
Software Development Office
Research & Development Division

[変更後]

Taro Nippon
Chief Software Architect


R&D Security Software Group


もちろん僕は日本以外ではアメリカの企業しか見たことがありませんので、ヨーロッパはまた違うのかもしれません。もしそうであっても、ヨーロッパの取引先が多い方はその文化に合わせて別の名刺を作れば良いと思うのです。この話はうちの会社の名刺も該当しますが、日本から出張して来る他社の方の名刺も同じようになっていますので、もしかしたら名刺屋さんがそういう提案をしているのかもしれませんし、それともどこかに暗黙の規格があって、みんなそれに従っているだけなのかもしれません。まあいろいろ事情があるにせよ、名刺を渡したのにも関わらず「あなたは会社で何をやってるのですか?」と訊かれるのはおかしいと思いませんか?

"Never Eat Alone (独りで食べるな)"という、ビジネスの格言があるそうです。これは「食事は大事なコミュニケーションツールなのに、食事する回数は一生で限られている。独りで食事をすると人脈を作る大切な機会を失ってしまう。」ということを言っています。もちろん僕はエンジニアですから外回りばかりやってるわけにはいきませんが、せめて週に1度は新しい人に出会ってランチに誘いたいと思っています。そのときには、できればわかりやすい名刺を渡したいですね(笑)。来年度は"Never Eat Alone"でがんばります。

3/03/2010

PowerBook G4 12" のバッテリー換装

交換ではなく換装です。
結構昔に買って、半年ぐらい前にバッテリーがお亡くなりになって、MacBook Pro 15"を買ってからしばらく冬眠してもらっていましたが、やっぱりあのキータッチと完成された(外側の)デザインが懐かしくなって引っ張り出してきてしまいました。
早速復活させるため、AmazonのUSサイトで交換用の格安バッテリーを検索してみたら、$34.99 という見るからに怪しいやつを発見!即ポチっとな。どれぐらい怪しいかというと、普通はこれぐらい↓



ほら、値段が4分の1以下!そして今日届いたのが、こちら↓














やばい、チョーうける!ハリボテじゃん!ちなみに、いままで使っていたのはこちら↓














純正品はアルミのガワがついているんだけど、なんと今回買ったのはプラスティックでできている。さすがにこれを装着する気はしないなぁと思ってよくみてみると、バッテリー本体はどちらもFoxconn製じゃないですか。
なんだ、この確信犯的なハリボテは。もしかしてQAでアウトだったアウトレット品をAmazonで流したのか?とかヘンな憶測をしてみる。
ということで、プラスティックをひっぺがして、本物のガワにつけることにした。
プラスティックをひっぺがしたところ↓
両面テープで貼ってありました(笑)。そしてこちらは純正品と並べたところ。左側が今回購入したもの、右側がこれまで使っていた純正品。





残った両面テープを取り除くのに苦労したものの、その後の換装はすんなり。いまのところは順調に動いてくれています。

お気に入り - イヤホン

イヤホンとかヘッドフォンとかを集めるのが好きだったりするのですが、まあそんなことをしていると「もう持ってんのになんでまた新しいの買うん!おまえは×××か!?」と嫁さんにもツッコミ食らいます。はい、当然ですね。
そんな中で、僕のお気に入りイヤホンをご紹介。AKG K324Pです。実は既に生産終了してたりします(笑)。昔は1万円ぐらいしてたと思うのですが、なんとAmazonで見てみたら3,800円で売ってるのを発見。

コレね↓


こいつ、小さいくせにものすごいパフォーマンス出します。しっとり系ドンシャリ。これを買った頃は電車通勤だったもんで、ものすごく重宝した記憶があります。音源はiPodに入れたMP3(VBR最高で256kbpsしばり)で、まあ電車の中で楽しむには十分かなと。朝はテンポのいいハウス系、帰りはしっとりジャズ系を聴くことが多かったので、このイヤホンはそういうのにバチっとはまってくれます。値段もお手頃なので、是非お試しあれ!

といった後で、いくつか難点もあります。まず、プリントされているAKGのロゴとL/Rの区別が、使って2週間ぐらいでハゲます。L側のドライバーの付け根にテープを巻くとかして印をつけてあげないと、ベースとギターがひっくり返ったりして気持ち悪いことになります。それから、ケーブルを触れることでゴリゴリ聞こえる、いわゆるタッチノイズが気になります。なので歩いているときとか、チャリに乗っているときとかには向かないと思います。電車通勤には問題ないかな。

ちなみに、カリフォルニアでは車通勤なので、全く使ってないんだよね(笑)。ベッド脇のテーブルにとぐろ巻いて放置されているのを見てかわいそうになったので、ブログで紹介することにしたのでした。おしまい。

2/12/2010

iTunes Store 100億曲ダウンロードまでカウントダウン

iTunes Storeでのダウンロード曲数がもうすぐ100億曲になるそうです。で、カウントダウンキャンペーンをやってます。


iTunesは音楽を手に入れる方法を一新し、楽曲やアルバムが24時間いつでもダウンロードできるようになりました。そして7年が経った今、私たちは、ダウンロード数100億曲という歴史的瞬間を迎えようとしています。
もし無料でダウンロードした曲が100億曲目になったら、10,000ドル分のiTunesギフトカードがあなたのものに。感謝の気持ちを込めて贈ります。

無料の曲をダウンロードしてもOK。さらにどういう仕組みなのか、ダウンロードしなくてもアップルのサイトからフォームを送信するだけでもOK、らしいです。10,000ドル分というと、たいてい1曲0.99ドルなので、10,000曲ダウンロードし放題!これは欲しいかも!

2/09/2010

Can you spell that?

昨日、ジャパンから帰ってきました。日本のことをジャパンというとなんだか新鮮な気持ちになります。


ところで突然ですが、間違えやすい名前を電話で聞いたとき、聞き返すことがありませんか?僕はよく聞かれます。そういうときには「カワバタは川端康成のカワバタです」とか「三本川に端っこ」とかを使います。もちろん、英語でもそういうことがしょっちゅう起きます。なにせ26文字しか種類がないので当然ですね!電話では”Can you spell that?"などと聞かれます。

さてそのときはどうやって答えるのがよいのでしょう?実は英語でも日本語と同じように、他の言葉を使って伝えます。例えば、"A as in Apple(アップルのAだよ)"とかね。自分の名前だと慣れで何とかなるけど、人の名前とか珍しい地名とかだと、違うアルファベットを使うことがあって戸惑うことがあります。だっておねえさんと喋っているときに万が一でも卑猥な意味の言葉を発してしまうと気まずいじゃないですか。そうならないために(笑)、フツーのアメリカ人はどんなのを使っているのかをご紹介!

■パターン1:よく使われるもの〜
A: Apple
B: Boy
C: Car
D: Dog
E: Ear
F: Flag
G: Great
H: House
I: Insect
J: Joy
K: Kind
L: Light
M: Magic
N: Night
O: Orchestra
P: People
Q: Question
R: Red
S: Sure
T: Truck
U: Unique
V: Video
W: Wow
X: Xerox
Y: Yes
Z: Zebra

■パターン2:米軍が通信に使うもの〜
A: Alfa
B: Bravo
C: Charlie
D: Delta
E: Echo
F: Foxtrot
G: Golf
H: Hotel
I: India
J: Juliett
K: Kilo
L: Lima
M: Mike
N: November
O: Oscar
P: Papa
Q: Quebec
R: Romeo
S: Sierra
T: Tango
U: Uniform
V: Victor
W: Whiskey
X: X-ray
Y: Yankee
Z: Zulu

■パターン3:人名ど中心にしたもの
A: Andy
B: Brian
C: Cindy
D: Don
E: Eric
F: Frank
G: George
H: Henry
I: Ivy
J: Jack
K: King
L: Lori
M: Mike
N: Nancy
O: Orange
P: Paul
Q: Queen
R: Roger
S: Susan
T: Tom
U: Umbrella
V: Victor
W: Wendy
X: X-ray
Y: Young
Z: Zebra

1/18/2010

日本唯一のツルハシ屋が廃業

シリコンバレーとは全く関係ないですが(苦笑)。
日本で唯一ツルハシを作っていた鍛冶屋、外川産業が廃業することになったそうです。


直接の原因は不況下の業績悪化や需要の低下ではなく、姫路市による姫路駅周辺区画整理のために追い出されることになったが、移転先が見つからなかったためとのこと。外川産業はツルハシだけではなく、鉄道工事器具や自衛隊が使うバールなども製造していました。これからは日本の鉄道と自衛隊も、日本なら100円均一でも投げ売りしそうな某国製造の「安かろう悪かろう」的なToolを使って仕事をすることになります。

それでも、当社の今までの得意先にご迷惑をおかけするに当たり、中国本土で数社協力工場を探しましたが、残念ながら製造能力、規模、価格は十二分に満足するのですが、どうしても当社の希望する形状、製品には程遠く困難を極めております。残された時間はなく、とりあえず製造して輸入はしてまいりましたがこのままでは、従来の「やま外」マークを刻印して当社の製品として販売する自信が無く苦慮しているところです。

昨今、高品質というのは、日本の中であっても、商売文句にならなくなっているのではないかと感じています。確かに「こだわり」というのは、度を過ぎるとビジネスになりません。しかしグローバルで勝負をすることと、こだわりを捨てることとは同義ではないと思うのです。